３月７日、土曜、曇り。休日。朝、前髪カットをする奥様を彼女行きつけの美容院まで車で送る。なぜ、市内町内の美容院ではなく、電車で３０分、車で１時間弱の美容院まで通っているのだろう？理解に苦しむが、その旨を口に出したら、もっと苦しむので口にしない。美容院の近くのコンビニに車を停め、ゴマ茶のペットボトルを呆けた顔をして飲んでいると奥様が戻ってきた。人生がもっとも虚しく思える１５分であった。帰りに格安イタリアン料理チェーンでランチセットを食べる。この値段で採算がとれるのだから素晴らしい、と思った。帰宅してから、疲れたのだろうね、奥さんが昼寝をしはじめたのをいいことに、ポケダンDXで遊ぶ。 僕と「かめお」の救助隊「フミフミ―ズ」の方針は、ストーリーを追わずに依頼をチマチマやっていく、である。イモムシ型や薄気味悪い哺乳類型のポケモンからのつまらない頼みごとを聞いて探索に向かう…その姿は、会社員そのものである。探索の途中で出会ったポケモンを仲間に出来るのだけれど、冒険が終わったときに居場所がないと去っていってしまうのも、人不足で困っている職場をあらわしているようにみえる。救助隊ランクという、会社でいう昇格制度も完備している。僕の救助隊はようやくブロンズランクになったところだ。職場環境をよくするためにも、イモムシの依頼をこなさなければならない。
