1分日記

フミコフミオが数分で書いた日記を1週間後にアップするブログです。午前8時更新。不定休。

謎解きと人物描写の絶妙なバランス:アガサ・クリスティーの「オリエント急行の殺人」

12月10日、日曜、晴れ。アガサ・クリスティー大先生の「オリエント急行の殺人」を読んだ。最初に読んだのはもう何十年も昔のこと。ときどき読みたくなって棚から取り出してしまう。3回は確実に読んでいる。10回はいかないくらいだ。アガサ・クリスティー大先生は情報の扱い方が上手で、登場人物が多くなっても、読みやすさは変わらない。おそらく、文庫で出ている作品はほぼすべて読んでいる(はず)。好きな作品を挙げると「オリエント」「そして誰もいなくなった」「ゼロ時間へ」「春にして…」。普通である。「ナイル殺人事件」もいい。オリエント急行は謎解きが終わったあとで探偵ポアロが「じゃそういうことで。さよなら」とあっけなく終わるところが素晴らしい。オリエント急行の殺人 (クリスティー文庫)