５月１５日、月曜、雨。朝から直行で得意先へ商談へ。客先の担当者が異動になり、後任を紹介してもらうことになっていたからだ。後任は大人しそうな人で、話すときに将棋の藤井君のように目をつよく閉じるクセがあって、それに気が付いてからは、そこばかり気になってしまった。「私もこの仕事ははじめてで」というビギナー発言を繰り返していたので少しきがかりではあった。ウエブメディア向けの原稿を５０００字ほどを書き終えて納品した。勢いで書いた感じ。今、宮部みゆきさんの小説きたきた捕物帖 (PHP文芸文庫)を読んでいる。宮部さんの小説でうまいなあーと感心するのは、地の文で登場人物の心情（心の声）を書く際に、他の描写とは明らかに区別できながら自然に移行しているところと、主語がなくても誰の心の声なのか混同することがないところ。読みにくい小説の９割がその点がなっていないけれど、宮部さんは本当にうまい。
