1月11日、火曜、雨。上層部とのどうしようもない打ち合わせのあとで、企画提案書と現場とのすり合わせ作業をした。営業がいくら良い提案をしても現場がそれに応えられなければ意味がないので、その過程を大切にしている。僕が入社する前は、営業と現場は完全に分断していて、情報共有がされていかったらしい。よくそれで仕事が回っていたものだ、と感心してしまう。午後は、役所で申請と情報公開手続きをおこない、そのついでに見込み客が困っている点について問い合わせをして、対応策を探ってみた。この金にもなりそうになる宿題に時間がかかってしまった。仕事になりそうもない、問合せベースの話なので、その見込み客の名前と所在を役所に悟られぬよう、オブラートにくるんで話していたため、余計な手間と時間がかかってしまったのだ。
僕の経験では、こういう仕事になりそうもない仕事が新しい仕事につながることが多々あるので、時間に余裕があるときはやっておきたいと考えている。若いころ、外回り営業をやっているときも、無心で外回りをしているときに、ふと目についたものが新しい仕事に発展したことが多かった。たとえば市場の食堂。一般的には市場の食堂というと市場にやってくる仲卸や客に新鮮な食材をつかった食事を提供する食堂をイメージするだろうが、その上の大卸の人たち(市場の大卸は比較的大きな会社が多い)は、どこで食事をとっているのだろう?と市場で営業をしているとき、ふと気が付いて、調べて、大卸の一部は普通の(?)会社と同じように社員食堂をもっていることを知り、セールスをかけて契約を何件か取れたことがあった。市場=社員食堂って普通は思いつかない。新しい仕事というのは、まったく新しいフィールドにあるのではなく、普段の仕事の枠から少しズレたところにあるのである。
帰社してからは部下に任せている指名競争入札の入札金額について打ち合わせ。ギリギリ競争力のある金額を出せそうな見込み。あと会社内の情勢が風雲急を告げている(長くなるので本ブログに書くつもり)。明日は午前中休みを取って検査だ。帰宅してから朝食を食べられないことに気づいて軽く絶望している。