1分日記

フミコフミオが数分で書いた日記を1週間後にアップするブログです。午前8時更新。不定休。

1月13日

1月13日、金曜、晴れ。午前、社長以下の部門長レベル会議、午後は営業部門の方針会議、その後はウェブマーケティングの打ち合わせ。解放されたときには午後3時。疲れました。せめてものの救いは、最小限の内容があったこと。それから帰宅するまでに小さいが厄介な問題が概ね解決した。よかった。実家から連絡があって、あずかりものがあるから取りに来い、と言われたが、忙しくて立ち寄る時間がなかった。

最近はサラリーマンをヤメる、いわゆる脱サラを本気で考えはじめている。会社員という働き方や20数年間やってきた営業という職業に飽き飽きしてしまった、というよりは、これから歳を重ねていけば、確実に、自分がウルトラスーパー老害になることが予想できるからである。ブラックまがいの環境や厳しいノルマといった時代遅れの働き方や就職氷河期(初期)をたまたま乗り越えて生き残ってしまった経験があるので、他者の仕事ぶりや緩い目標に対する「こんなこともできないの?」という気持ちが確実に僕の中にある。今はそれを押さえつけていられる。だが、年齢を重ねて耐性が衰えたら、今まで押さえつけていたものが爆裂してしまう。それは避けたいと考えたのだ。脱サラとともに労働もヤメてしまいたいけれど、それはなかなか難しい。僕、単身なら、余裕だ。しかし、奥様からは「生活レベルは1ミリも落としてはいけない。私は苦労を1ミクロンもしたくない」と釘を刺されているため困難を極めている。生きることはいつだってきっつー。

 

1月12日

1月12日、木曜、晴れ。晴れが続いていて空気が乾燥している。僕はノドを痛めてしまうので、感染症とは関係なく、かねてから乾燥している冬はマスクをしていることが多い。乾燥しているから、火事に気を付けましょう。午前中は会議資料と打ち合わせ。午後は営業活動。帰社すると某部下氏が取引先と電話をしていて不穏な様子。約束を忘れてしまってクレームを受けていたらしい。詳しくは書けないが、非は某部下氏にあった。反省をしているかと思ったら、あんなに怒る必要ありますかね?と言っていたのでまったく響いていない。響いていなければ検証もしないので同様の失敗を繰り返すだろう。給料分は注意と忠告をしたつもりなのであとは本人次第。僕が脱サラするまでに大きな問題を起こさないでくれればそれでよい。

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帰り道で見かけた。ねこまどう氏。

記憶力には自信があった。たとえばマイナンバーカードや銀行カードの番号は一回見れば忘れることはないし、ウェブサービスのパスワードはサービスごとに滅茶苦茶な英数字にしているけれど一回目にしていれば忘れることはない。ただし記憶の解像度は落ちている。古い記憶のディティールに狂いが見られる。たとえば僕はこれまで2匹の犬を飼ってきた。お隣から譲った雑種と捨てられていた雑種で、生前の父親が「タロウとレオどちらがいいか?」とたずねてきたので僕と弟で2匹ともタロウになったのだ。初代タロウは8年、2代目タロウは20年生きた。タロウとレオの選択の結果、2匹ともタロウになったと記憶していたが、母親の話によれば2代目タロウはレオだったらしい。ただ、馬鹿な僕と弟がレオと名付けた2代目をタロウタロウと呼んでいるうちにタロウに改名されたというのが真実っぽいのだ。我が家の犬は代々タロウ。というストーリーで記憶が改ざんされていたので、同様の改ざんが行われているのではないか、と自信のあった記憶力に対して疑心暗鬼である。何が言いたいかというとまた犬を飼いたい。名前はタロウで。

1月11日

1月11日、水曜、晴れ。打合せ、商談、打合せの一日。新規開発が好調で営業部門としてはウハウハだが、事業部からは仕事をとってくるな、という雰囲気が出始めている。勝手なものだ。ここ3年ほど、アレの影響で、仕事が取れない状況のとき、仕事を失ったとき、営業さん仕事をとってきてよーと、どの口で言っていたのかもう忘れてしまったようだ。記憶障害なのかもしれない。早期治療をお願いしたいところ。と嫌味をいっても仕方がないので、より多くの仕事を取ってきて、文句の出る余裕を奪って差し上げたいと思っている。文句が出るのは余裕のあらわれだからね。

護衛艦の自力航行が不可能になっている件で、子供のころ、プラモデルの戦艦(戦艦大和だったはず。もしかしたら武蔵かも)を公園の池に沈めた悲しい事故を思い出してしまった。ラジコンではない、モーターを艦内に設置してスクリューを回して駆動する模型で、舵はあらかじめ曲げておけるタイプのものだった(つまり直進、面舵、取り舵は固定できた)。防水はシャフトを塞ぐ箱に付属していたグリスを詰めておく機構になっていた。子供ながらに不安な仕様であったが、不安は的中して公園の池で浮かべて自走させたら、進むごとに潜水艦のように潜水を開始してしまったのだ。秋の公園の池の冷たさが忘れられない。説明書どおりに作ったので、設計と仕様がまちがっていたのだと思う。僕が子供のころの製品というのは、精度が低いものが流通していたのだ。ロボットアニメの玩具もアニメ作品とはほど遠いルックスをしていたものが多かった。現代なら大騒ぎだろう(SNSなどでフィギュアのクオリティが低いと騒動になっているのを数回見たことがある)。あの頃はそういうものを受け入れる土壌があった、のではなく、クオリティを高くできない設計と加工技術に問題があった、そしてその問題を共有する手段がなかった、というのが正しい。あの戦艦、沈没した際に、プラ製のスクリューが壊れてしまって(折れた)、接着材で修理はしたけれども、自力走行はできなくなってしまったのだよね。そんなことを思い出したよ。40年くらい昔の話だ。

1月10日

1月10日、火曜、晴れ。朝イチでやる予定だったMTGが明日に延期になった。上層部の人に他の用事が入った、という理由である。営業部門の予定は二の次という認識を持っているらしい。それは自由だが、こちらを巻き込むのはヤメてもらいたい。先週末に県の端まで行ってヒアリングしてきた案件について検討した。条件が厳しいので辞退することに決定。手をあげれば契約を取れるが、事業として採算が取れるか不透明なうえ、時間的な猶予がないからである(夕方に連絡を入れた)。午後、部下氏に任せていた案件の失注の連絡を受けた。競合他社に対して優位に立っているわけではないと、これまでの報告からわかっていたので、驚きはなかった。担当していた部下氏は落ち込んでいる様子。どこをフォーカスすれば勝算があったのだろう。疑問だ。奥様の体調が悪く、帰宅前に「頭が痛いから物音を立てぬように家に入ってきて」という連絡を受けた。ミッションインポッシブルである。僕は、2足歩行かつ口から発声する生き物なので、物音を立てないで侵入することは不可能であった。精神修行を重ねて、空中を飛べるようにしたい。ウェブメディア向けの原稿を3千字。小説を1千字程度書いた。今日は僕も体調がよろしくないのでこの日記を書き終えたら寝る予定。

物価があがっている。日用品から食料品まで軒並み値上がりしている。僕が働いている会社は食料品を扱っているので、業績に大きな影響が出ている。予算を立てる際に物価上昇を予想していたものの、その予想を大きく超えているので、予想が甘かったと言わざるをえない。価格に転嫁する方針だが、すべての顧客との契約を更新するのと実施時期にタイムラグが生じるので、転嫁のプラス影響が出るまでは苦しい状況が続く。苦しい状況とは、要するに見込まれた収益が出ないということで、収益が出ないということは従業員の賃金を上げられないことに繋がる。首相が企業に対して賃金のアップを要請していたが、対策をしてくれないかぎり、ウチのような中小企業は賃金アップの動きは取れない。そんなことを瀬戸内海で自力航行できなくなった護衛艦の映像を見ながら思ったりした。

1月9日

1月9日、月曜、晴れ。祝日。成人の日。朝早くから活動。車を運転する用事を済ませてから、先日購入しておいた革靴のソールを入れたり、古本屋に本を売りにいったりした。録画しておいた『彗星の魔女』第1クール最終話と『ニーアオートマタ』第一話を見た。『彗星の魔女』はネットで鬱展開とネタバレしていたので期待(?)していたが、それほどダークな展開ではなかった。Vガンダムのヘルメットのアレに比べたら…。ランチは牛丼で簡単に済ませてから、ゲームと読書で時間調整をして、ふたたび車で出かけた。奥様を迎えにいってから帰宅後は運動不足解消のために散歩。ネットメディア向けの原稿で〆切が近いものを2本抱えているのだが、テーマに対して、どう書けばいいのか、歩きながら考えた。頭の中でざっくりと書けたので安心して帰宅。夜はギョーザをホットプレートで焼いて食べ、くだらないテレビを観て、今このブログを書いている。

各地で催されている成人式のニュースを見た。成人式ではなく20歳のつどいと呼ばれていた。成人が18歳になったため、従来の20歳の成人式との整合性をとるために、20歳のつどいが爆誕したとのこと。18歳で成人式を行えば良いのでは?と思う。移行するのが面倒くさいからなのか、飲酒解禁が20歳からだからなのか、理由がよくわからない。そのうち20歳のつどいと18歳のシン・成人式、両方が行われるようになるのではないだろうか。これが昨今話題の多様性というやつか(違う)。成人式の記憶があいまいだ。自治体の偉い人がつまらない話をするのを聞かされたような気がする。その後は、小グループに分かれていったような。20歳のつどい、18歳の成人式で2回もつまらない話を聞かされずに済んで良かった。日中、藤井王将と羽生9段の王将戦が行われていた。中継は見ていなかったが、AIの途中判定を見て、あれこれネットで感想を書いているのが、実にくだらないと思った(すみません)。多くは、盤ではなくAIの出すスコア(%)を見て呟いているからだ。酷い人になると「将棋のルールはまったくわからないけれど藤井君が優勢みたい」とか言っていて頭が痛くなる。駒の動きくらいは覚えてから観戦したほうが良いのでは?と言いたくなるけれど、知らない人が時間を浪費してようが僕には関係がなかった。

1月8日

1月8日、日曜、晴れ。わずかに残っていた正月気分は完全に消え、朝食をカフェでとり、そのまま本を読み(ナボコフのロリータ。これはギャグ小説だと思う)、買い物を済ませて帰宅。どうしても食べたいラーメン店があるので、車に1時間ほど乗ってH市に向かうが、現地はそでに長蛇の列だったので諦め、せっかく来たのだからとベーカリーに立ち寄って、カレードーナツ等を買った。店内も混んでおり、続々と来客があったので、人気店なのだろう。昼食は帰路途中で回転寿司。奥様はあいかわらず、サバ系だけを食していた。回転寿司チェーンは、各チェーンとも、オーダーと清算の自動化が進んでいて、ほぼ店員と接触する機会がなくなっている。高齢者は手間取っているケースもあるみたいだが(実際に見た)、全体的にはスムーズに流れているので、この流れは加速していくはずだ。店舗運営でネックになるのは家賃(テナント代)と水光熱費と労務費で、もっともカットしやすいのは労務費=人だったというだけのこと。帰宅してからはゲームと散歩。『スーパーメトロイド』で遊ぶ。大学生のときに遊んだゲーム。思い出補正なく現代でも遊べる名作ゲームだ。

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夕食は自宅でにしんそばを食して、サザエさん、ニュース、必殺仕事人を視聴。必殺はいつからJ事務所タレントが目立つようになったのか。奥様が楽しみにしていたドラマなので感想は控えておこう。

経済アナリストという肩書の人が、今年の経済の見込みを語っているのをニュースで見たが、この手のインタビューで開示される情報が当たっているのを見たことがないので、ヤメたらどうだろう。ここ数年、発生した感染症や戦争という要因で経済が揺らいだわけだが、経済が良化する悪化するの当たりハズレではなく、そういうリスクが起きたときの対応についての話をしてくれればいい。株価が上がって、それにともなって賃金も上昇傾向になると予想されます!と新年らしい希望的観測を聞きたい人が多いのだろうけれど、新年から軽く絶望させてくれたほうが準備が出来て良いのでは?

1月7日

1月7日、土曜、晴れ。午前5時前に目が覚めてしまって、2度寝もできそうになかったので、布団のなかで詰将棋のアプリで遊んだ。午前中は奥様の用事に付き合い(運転手として)、待っているあいだ、ファミレスでコーヒーを飲みながら、文章を書いたり、『ロリータ』を読んだりして時間をつぶした。結局、20分の予定が1時間強待たされた。そのまま食事を済ませて、辻堂にあるテラスモールへ。僕の、くたびれているボディバッグを新調するためであったが、なぜか、奥様のフットケアグッズとファンシーなデザインのエプロンを買って帰ることになった。帰宅してからは散歩をして、『スーパーメトロイド』で遊んだ。『スーパーメトロイド』は1994年、大学生のときに遊んだのが最初で、それは29年も大昔の話になる。プレイステーションが登場する前夜の時代。プレステもiPhoneiPodAmazonもSNSどころかmixiもない時代。今の若者には想像できないだろう。メトロイドの原型は完成しており、30年も続いている。フォロワーといえる作品も生まれているので、30年間進化していない、ともいえる。

年末に届いた天文家の藤井旭氏の訃報。氏はスター天文家であった。僕も小学生のときに星雲の本(タイトル失念)と天体観測図鑑(だったと思う)といった氏の著作を読んでいた。今も自宅を探せばあるはず。断捨離というアホなムーブメントには乗らないので大昔のものでも残っているのだ。きっかけは図書館にあった『星になったチロ』だ。白河天文台の所長犬の本。ベストセラーだったのでは?夜空を眺めて、だいたいの星座と主な星の名前がわかるのは、藤井氏の本で覚えたからだ。聖闘士星矢の聖闘士たちが登場したとき、ああ、あの星座ね、と小宇宙を爆発させなくても、星座の形がイメージできた。なんとなく欲しくなって『藤井旭天文年鑑』2023年版を購入した。